まず、ポイントとなるのは鰹のお腹の辺りの薄皮。
それをはがし、下に隠れるあばら状の骨を抜いていく。
頭の部分に近づくにつれ骨は太くなるが、身は細くもろくなる。と、
城島「(身も一緒に)取れちゃった」
当然、身が取れれば、その分価値も下がるため、気は抜けない。
そして、同じ作業に精を出す女性、23歳のフォー・シンシンさんは、3年前、中国の山東省から本場の鰹節作りを学びにやってきた技能実習生。
今では鰹1本の骨抜きを、45秒で行う腕前。
TOKIOより20歳近く年下だが、こちらのお店では大先輩。

一方、二人は、骨抜きを始めて7分、まだ1本目。
そして、達也が横ビレ周りの大きめの骨を取ろうとしたとき、
みどりさん「あ!割れましたね。」
鰹節にとって、大事な頭の部分が割れてしまう。
みどりさん「割れたものは粉かパックですね」
そんな失敗した鰹節は機械にかけられ、削り節や粉の状態で売られる。
そしてようやく、達也は11分あまりで一本目が完了、遅れること1分半、城島も1本目が完了。
その間にみどりさんは、なんと20本を終えていた。

結局、1時間で城島が11本、達也が17本の骨抜きを終え、次の作業へ。
悟郎さん「骨の抜いたところを補修していく」
こまま火を入れ乾燥させると、骨を抜いた傷の部分から折れてしまう。
その為に行うのが「修繕(しゅうぜん)」。
使うのは、鰹の生身と、煮た身を混ぜて作った、すり身。
これを専用のヘラで、骨を抜いてガタガタになったすき間に、つめこむように塗っていく。
ここでも、鰹節の大事な頭の部分は特に慎重に作業。
ヘラで塗ったら、あとは濡らした手でまんべんなくのばす。
ちなみに、乾燥させ、高級品として残るのは、およそ7割程度という。