4月28日

こいのぼりの舞う空は水色、若葉が吹き出てきた山は黄緑色、咲き乱れる菜の花は薄黄色。
今、DASH村は、パステルカラーに彩られています。

この春らしいやわらかい色の中にあって、ひときわ目を引くのは、山桜の薄紅色です。
山桜は、DASH村の雑木林の中にさまざまな種類の木に混じってぽつりぽつりとある自然の桜で、木の高いところで花を咲かせています。

桜というのは、やはり特別な花のようです。
日本では花といったら桜のことをさすほどですし、何か、年に一回、派手に咲いて、さっと散ってゆくところがどこかはかなげで、毎年、出会った桜のことは忘れません。
入学式のときに見た桜、電車の窓から見ていた桜、遠出して見に行った桜、大勢で見上げた桜、マンションのベランダから見つけた桜、真夜中に触れた桜、間に合わなかった桜・・・。
人それぞれにいろいろな桜があると思います。

DASH村には山の中に自生する山桜のほかに、役場の前に一本の見事な桜があります。
この桜は、ここに40年ほど前からあった木で、ずっとこの地の、そして、DASH村のうつりかわりを見つめてきた木です。去年は淡い紅色の、美しい花を咲かせてくれました。

ただ、この桜、今まで気づいてあげることができなかったのですが、実は、けっこう傷を負った桜だったのです。
八木橋もマサヨも北登もアイガモたちも、みんな大好きな桜。
この桜の話のつづきは、来週の放送で。



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