6月30日

マサヨは、つかさとつばさが小屋から飛び出すと懸命に追いかけていきます。
好奇心旺盛な仔やぎ兄弟は池の周りなど、落っこちそうな場所にも行くのですが、マサヨがついていれば安心です。目の届くところで跳ね回るわが子の成長を、見つめています。


アイガモのヒナは今や親となった"うずら"や"さくら"たちに甘えてばかりいます。背中に乗っかったり、あたたかい羽の中に隠れたり・・・なかなか親のそばを離れようとしません。そして、親たちも、ヒナが小屋の外へ出て行くと、バタバタと追いかけ、まだ小さいので池に落っこちないか、見ています。
この"うずら"たちが温めてかえした5羽のヒナは、はじめ、それぞれの親のまわりにまとわりついていましたが、今は、他のヒナの親のところへも遊びに行くようになりました。
また、元気いっぱいに泳ぎ回る一足先に誕生したこのヒナたちの兄や姉である17羽のヒナも、この5羽のヒナのことを弟や妹として興味深げに見つめています。


今日もマサヨは、つかさとつばさを抱え込むようにして眠ります。
親のアイガモたちも、ヒナを脇にぴったりと寄せて、最近は天気がよくないので、寒くならないようにして眠ります。

親と子。
この絆は、太く、簡単に切れることのないもののようです。




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