8月25日


古いものには、とても味があります。
家にしても、道具にしても・・・。
古民家も、DASH村に建ったのは昨年の夏ですが、もともとは200年前に建てられた家です。その柱や床板、茅などには、何ともいえない奥の深さがあり、見ていて落ち着きます。
そして、道具も、昔から使われていたものと、最近買ったものでは、違いが見てすぐにわかります。これは、用の美、というものなのでしょうか。使い込んだものにはなんともいえないあたたかさがあり、何気ない道具も、工芸品のような美しさがあります。

ただ、これらは、もとは、味もなにもない、・・・・・・。
それが、なぜ年月を経るとあのような味わいが出てくるのでしょうか。
これは、やっぱり、同じ形の10円玉でも、昭和20年代のものと、平成何年のものでは、何か、昭和20年代のものの方が、価値がありそうに見えるように、多くの人の手を経ることで、味わいがにじみ出てきたのでしょう。
古いものを見ていて、ものを大切に、先人の知恵を受け継いで、そして、今あるものが50年、100年経ったときに、味がある、と未来の人に言われるようなものを、自分たちの手で、つくっていきたいと思いました。

さて、今週は曇りの日が多かったのですが、時折、雲が割れて日が射すと、役場の前に広がる水田が、まぶしいほどの鮮やかな黄緑に輝きました。
稲の葉を西日に透かしてみると、みずみずしく生きている繊維が透き通って見え、株と株の間から、アイガモたちがぴょこぴょこと顔を出します。

季節の変化を身体全体で感じる今日このごろ。
穂が垂れる日が待ち遠しいものです。






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