10月27日

目の高さを変えると、風景は一変します。
家づくりや果樹園の作業で使う脚立を、畑の真ん中に置き、辺りを見回すと、ちょっと高くなっただけなのに、いつも見ているDASH村とは違った風景が展開されてきました。

赤に黄色にと色づきはじめた山が迫って見えます。そして、それを背景に、陽射しを受けて鈍く輝く水車や、干してある稲が、広々と見えてきます。
草と戯れる八木橋やマサヨ、つかさ、つばさも、高いところから見ると、固まって見え、よりいっそう仲良さげに見えてきます。

また、地面に顔がつくくらいの高さで見ると、こちらも違ったものが見えてきます。
バッタやコオロギや、名前もわからないたくさんの虫たちがぴょこぴょこと飛び跳ねています。土の匂いが人を落ち着かせることも知りました。そして、見上げる北登は大きく、足のあたりに無駄のない筋肉がついていてたくましく見えます。

新幹線も、同じ路線を乗るにしても、普通のものと、二階建て新幹線の二階と、一階では、三通りの景色が展開されますが、やはり、見る高さを変えるという、ほんのちょっとした転換で、いつも見ている風景も、大きく変わるのでしょう。

そして、目だけでなく、心の目線を少しでも変えてみることで、いやなことも、そうではないことに変えられるのでは、と、思いました。










前の週 次の週