DASH村には北登、八木橋一家、アイガモ達以外にも、たくさんの虫や花や動物が一緒に住んでいます。住人はみな個性的で、味があり、それぞれが自己主張しているかのよう。

露天風呂の裏や、田んぼと畑の間の道に咲いているのは、ハルジオン。ハルジオンの花びらは、淡いピンク色で一枚一枚がとても細やか。そのせいか、上手く花びらを広げられずに寝癖がついたようになっている。早朝、その寝癖のような花びらを見ては、つい自分の髪の毛を触ってしまう。ハルジオンは大正時代に北米から渡来したそうだが、茅葺屋根を背景に咲く姿は見事にこの地に調和していて、純和風といった感じがする。


里山で一際目をひく花はツツジ。緑一色の里山の中で赤い花がひとかたまりになって咲いているのでよく目立つ。一方、あまり目立たず咲いているのはハコベ。春の七草の一つで、小さな白い花びらをめいっぱい太陽に向けて広げている。同じく春の七草のナズナは、果樹園のそばでシロツメクサと寄り添うように咲いている。


水車小屋の前の菜の花は背丈を1m程に伸ばして咲き乱れています。

その近くを歩くといつもブゥーーンという音が聞こえてくる。菜の花の蜜を吸いに来た蜂の音だ。菜の花に来るのは圧倒的に蜂が多く、他にチョウやテントウムシ、カメムシ、時にはトカゲも訪れ、今、水車小屋の前は虫たちの集会場と化している。



月明かりの下、蛙たちが合唱し、暗い夜も賑やかになりました。

昼の間は苗床のあたりで2・3匹見るくらいなものだが、夜になると一体何百匹いるのかと思うほどの大音量。声の種類は様々で、高く「ケロケロ」鳴く声や、低く「グルグル」と鳴く声、そして「ゴリゴリ」と硬い声もある。それら全部の声が一斉にいろんなところから聞こえてくる。田んぼの方かと思い、一目見ようと近づくと今度は古民家の裏の方から聞こえてくる。

それぞれの場所で、大きいのも小さいのもみんな精一杯声を張り上げている姿が目に浮かびます。



青葉が茂り、虫たちも活発に行動し始め、いろんな生命に触れ合える季節。役場にも新たな生命が吹きこまれた。雄々しく構えられた大黒柱。
さぁ、明日はどんな住人と会話しようか?


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