来週からもう八月。真夏といってもおかしくないこの時期に、分厚い雲が太陽を隠してしまい、DASH村は昼間でも肌寒い日が続いています。今日の気温は10度。


しかし、花たちはしっかりと“自分の咲く時”というのを心得ている。
春にDASH村のあちこちで目にしたハルジオン。ふと見ると、まだいたるところに咲いていた。しかし、近づき目を凝らしてみると、春に見た時とどこか様子が違う。寝癖のような花びらが、少し太くなったというか、整ったようだ。なんと、この花はヒメジョオンという花で、4月から6月が花期のハルジオンに対し、6月から10月を花期とする。寝癖を直して出直したのかと思ったけれど、実際は全く別の夏の花だった。したたかに村のあちこちに咲いている。


村の入り口付近の竹林には、大きく深呼吸しているような姿が印象的な野性のユリ、ヤマユリが、畑にはキュウリやスイカ、ナスといった具合にますます花をつけだしている。そして、賑やかに色づく畑の上を、無数のトンボが忙しそうに飛び回り、朝と夕方にはヒグラシが「カナカナカナ」と鳴く。


里山に、深い緑が鬱蒼とする中、ところどころ赤い部分がある。花ではなく、それは木の葉だった。木の葉の半分が赤いものや、一枝全て真っ赤になっているものもある。
「あの赤い葉はいったい何ですか?」いつもお世話になっていて、樹木について詳しい窪田和男さんに伺ってみたところ、最近日照時間が短く、寒くなってしまったからとのこと。
即ち、紅葉だそうだ。
太陽が雲に遮られて寒い日が続き、樹木たちは秋だと勘違いして、葉を赤く染めだしてしまった。まだ七月だというのに、気の早い。梅雨が明けて夏だと気が付いた時、どんな反応をするのだろう。一斉に青ざめてしまうのだろうか?

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