台風10号が過ぎ眩しい太陽の顔が出た。1週間前とは比べようがない暑さ。やっときた夏という感じ。冷たい井戸に飛び込む桶が本当に羨ましい。
少しでも外に出ると汗が一瞬にして吹き出てくる。だからといって一日中、古民家の冷たい床に張り付くわけにもいかず、タオルで汗を拭いながらの農作業。何度ふき取っても流れる汗。タオルがずっしり重くなると、それはそれで勲章のような気になって少し嬉しい。


こんな真夏の村の中、畑や田んぼの上を飛び回っているのは赤とんぼ。これは、アキアカネという名前のトンボで、本当は秋になってから出てくるトンボらしい。里山の木の葉が紅葉しだしているように、長く冷えた今年の梅雨の影響はいろんな所に出ている。


8月なのに夏と秋が入り混じる、今年のDASH村。3年目となった田んぼ、畑作りでは土などの環境が良くなり、1年目2年目に比べて、良いものが作れると思っていたけれど、7月中の思わぬ冷夏で、そうとも言えなさそう。しかし、どんな天災があろうとも、何とかできる限りは尽くしたいところ。
そんな時、明雄さんや先人の教えは本当に頼りになる。梅雨にしても、台風にしても、田んぼ、畑、家、それぞれに対応する術(すべ)がある。それらひとつひとつは先人が何度も失敗し、対策を練り、導き出され、そして、何世代にもわたって受け継がれてきたもの。


教えて頂くたび、自分がここで大自然と共に生きていることを実感します。

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