日が落ちるのが、随分早くなり、六時前には綺麗な夕日が見られる。DASH村では果樹園付近が夕日を見る絶好の場所。果樹園横の土手に座り込み、空が赤くなるのを待つ。青かった空に太陽の赤い色がしだいに滲み出て、山際が真っ赤になる。


いつも違った表情を見せてくれる空。ある時は赤く、ある時は青く、雨の日には真っ黒に。雲の形や太陽の位置が変わるだけで、まるっきり表情が変わり、それを見る側の思いも様々。逆に言えば、そんな思いに空が合わせて、表情を変化させているようかのよう。汗をぬぐい、役場から見上げたあの青空。つかさ、つばさを追いかけながら見たあの夕日。空はいつも当たり前のように近くにいて、思いひとつひとつに彩りを加えている。


大切なもの、というのは身の回りにたくさんある。北登、八木橋親子、アイガモたちはとても大切な仲間。草も木も花も、山も川も本当に大切なもの。当たり前になっている身近なものほど、大切であったりする。そして、当たり前のものがそうでなくなる時ほど辛い。
お盆には、亡くなった人の霊が戻ってくるとされている。楽しいようで悲しいひととき。
近所の盆踊りに出かけてみた。踊るみんなの楽しげな顔に誘われるように踊ってみた。でも、その音色はそんな心境が滲み出ているような気がした。陽気で、どこか神聖なリズムだった。

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