昼間はまだまだ暑いけれど、夜は気温17度にまで下がるようになった。村のあちこちでは、茶色いススキが風に揺れている。その下の草むらでは虫たちの声でなんとも賑やか。求愛の声、敵を威嚇する声、入り混じって聞こえてくる。短い暑い夏が終わり、涼しい秋の訪れを感じさせる。


野に咲く花は、相変わらず賑やかにDASH村を彩っている。春は春、夏は夏、秋は秋で、咲く花も異なり、それによって村全体の印象もそれぞれの季節で変化してきた。季節ごとに変化していく村の風景と、季節に応じた農作業。人の暮らしに欠かせないこの四季の季節感。今までの暮らしで欠けていたことが身に沁みて感じられた。


ここDASH村では、風景や作業内容だけでなく、北登、八木橋一家、合鴨隊といった動物たちの成長もDASH村での季節を物語る。最近、振り返りながら僕の歩く速さに合わせてくれる北登。こゆきとこてつは勿論、まだまだ角も体も大きくなる八木橋一家。親と区別し辛いほど成長した三代目合鴨隊。それぞれ成長の過程が、季節を思い起こす時に一緒に頭に浮かぶ。


夜空に輝く半月。あと何日かでこの半月が真ん丸い満月となる。11日は秋の風物詩、十五夜。大きな満月に照らされた秋の夜のDASH村は、一体どんな風景になるのだろうか。

前の週 次の週