どんどん欠けていく月。少し寂しい気もするけれど、秋はまだ始まったばかり。小さな秋が今日もDASH村に訪れる。そして、小さな秋の発見は、北登との散歩途中に多くあったりする。


畑手前の溝、水車周り、果樹園の横、大抵こういったところで立ち止まり、クンクン嗅ぎまわる北登。そこは、新しい季節が芽生える場所なのかもしれない。畑の手前の溝など、溝であることが分からないくらいに小さな花が咲くようになっているし、水車の近くも露草が群生している。流石の嗅覚。


そんな北登を連れての里山探索。北登の嗅覚頼りに小さな秋を探求する。最初に見つけたのは真っ白なキノコ。紙粘土でこしらえたかのように真っ白で、同じようなのがそこら中に生えている。花では、炭小屋の後ろ、里山の入り口で頭を垂らし、山中へ招いてくれるヤクシソウ。近付くと刺されそうだけど、どこか高貴なモリアザミ。他にも名前の知らない花たちが、木と土の色ばかりの里山の中で、各々の姿を強調させている。そして、なんと言っても紅葉。殆どの葉がまだ緑色をしている中、冷夏で早々と色付いてしまった部分からジワジワと赤や黄の葉が広がってきている。まるで月が満ちていくよう。


里山探索で小さな秋を見つけていた北登。実は北登の体にも秋が訪れている。昨年もこの時期に浮かび上がってきた額の菱形。理由は分からないけれど、北登自身、秋を体で感じ取った証ではないだろうか。それとも、9月22日、3才の誕生日に何を貰えるのかと期待している証か?

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