あけましておめでとうございます

 リズムよく音をたてる、まな板の音。そしてテーブルにはお雑煮、鏡餅、お節料理とお正月にふさわしい料理が並んだ。お雑煮を食べて、お節料理のかまぼこを食べて、じっくりと実感できる新年。一ついただくごとに、新しい年の始まりを感じられる。



 明雄さんと共に見に行った初日の出。やや曇り気味だったけれど、しっかり赤い丸い初日の出が確認できた。特別な日に見るとやはり格別で、太陽は心にも体にも良さそうな光を放っていた。毎年、初日の出で驚くのは、思ったより太陽の動きが早いこと。しかし、毎年恒例のその驚きは、今年、それほど感じなかった。それに気付いた時、今までより自然と共に暮らせていたのかと嬉しくなった。
 その太陽に合掌し、願い事。目を閉じ、村が平和であると共に、自分が躍進できることを願った。


 年始の挨拶は、まず、村の皆さんから。村長、北登、合鴨、八木橋一家、村役場、井戸、水車、そして、畑、田んぼ、果樹園、古民家・・・。年が明けたせいなのか、徹夜のせいか、全てが新鮮に見える。2004年になったからといって、昨日の2003年と大きく変わるはずがないのに。年を越しただけで、違って見えた。そして、今年もこれら全てを、この村を管理する者としての責任感を感じた。昨年の春を思い起こさせる、責任感。正月に初心に戻り、また村づくりに励もうと意気込めた。


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