日中はかなり暖かくなった。縁側が心地よく、ついつい昼寝をしてしまう。寒い日に、囲炉裏端から離れられないのと同じで、最近は縁側からも離れられない。
 そんなポカポカ陽気に誘われて、春の野花はまた咲きだした。


 今週見つけたのは、小さな小さな白い花、ハコベ。僕が見つけられなかっただけで、もっと前から咲いていたかもしれない、と思うほど小さくて目立たないハコベ。しかし、しゃがんで、顔を近づけてよくよく見てみると、小さい花びら、めしべ、おしべなどがとても繊細で綺麗だ。
 花びらも、めしべも、おしべも黄色いフクジュソウは、役場前の斜面に3つほど咲いていた。まだ茎が地面からでていなくて、花だけが地面から顔を出している。外の空気を吸いたくて吸いたくて、たまらなくなり、顔をだしているみたいに見える。


 これらの花が咲き、DASH村はますます春が近くになった。一つの斜面から黄色、青色、白色が見られてとても賑やかだ。その斜面だけを見ればもう春と呼べそうな光景だけど、村の隅っこには冬を象徴する雪像がまだ残っている。
 村長の雪像は、原型こそとどめていないけれど、大きな雪の塊となり、まだ冬が去りきらずにいることを教えてくれている。暖かい日は溶けて小さくなり、寒い日はその形を維持して、春へのカウントダウンのようだ。実際にこの雪像が全て溶ければ、村から雪はなくなり、本格的な春の到来と言えそう。


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