今は木に残る葉よりも、地面に重なる葉の方が多い。こうして大地が葉で身を包む姿は、とても今の季節を象徴している。 　僕もカエルも大地も、何かに包まれたり潜ったりして冬への準備をしている。 　白い雪が降るあの凍える冬。もうすぐだ。

昼間の空を見ていても、今にも雪が落ちてきそうだ。明雄さんに「雪が降りそうな空ですね」と同意を求めると、空を見上げて「全然」と言われた。実際にこの村に雪が降るのはまだ先らしい。けれど、そんな明雄さんも遂に上着を羽織り始めて、冬の準備をしていた。

雪が降ってくるのは突然だけど、冬は少しずつやってくる。だから枯葉で身を包む大地のように、みんな少しずつ準備を始めている。僕も明雄さんも植物も動物も、みんな同じ。みんな同じように寒さを感じている。

本格的な冬を前に、DASH村のみんなが足並みを揃えている。どの季節でも感じることだけど、冬は一段と強く、自分も自然の一部だということを感じる。