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村の中を歩くと、今一番元気よくたくさん咲いているのがハルジオンだということが良く分かる。 6月の陽射しの下、どこでも雑草の中から自由気ままに顔を出す。けれど、ハルジオンという花は実に個性豊かな植物で、どこに咲いているハルジオンもそれぞれの表情を持って咲こうとする。 |
まずハルジオンの個性を感じる部分は、花びらの色にある。純白からピンクまで、それぞれがその間の色をしている。白色の絵の具にどれだけ少しずつピンクを足したとしてもこんな色にはなりそうもないくらい、微妙な色のものばかり。中には、花びらの先端はピンクっぽく内側が白っぽいというグラデーションのかかった花もある。ほぼ紫色に近いようなピンク色のものもある。ハルジオンの色だけでも何通りあるのか数えることは無理だ。 |
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形と色だけが違うというわけではないけれど、この違いが生む面白さは、花の表情や個性、性格といったものまでを僕たちに伝えてくれているように感じる。そして、どの花も口を揃えて伝えてくるのは、みんな同じハルジオンだということ。 それは、本当の「自由気まま」を、教えてくれているようだった。 |
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