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緑色だった栗も茶色がかってきた。着々と秋が近づいているはずが、まだまだ続く残暑で村の住人達もくたくた。さすがの北登も米俵のようにドスンとかまえて小屋の前から動こうともしない。 |
役目を終えて田んぼから無事引越しを終えたアイガモ達は池で楽しげに水遊びをしている。それもそのはず、日中はまだ30℃を越える真夏日。しかし、夜になると18℃ほどで夜風が冷たくなりはじめた。これだけ温度が違うと、人間は着るものにも困る。そう考えると、北登やアイガモ達は衣装いらずで羨ましい。 |
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ふとみると他にもなんだか楽しそうな2人の姿があった。それはリンダと晴男。2人は仲良く草を食べていた。ついこないだまで八木橋夫婦のことをうらやましくみているばかりだった晴男には「秋」ではなく「春」がきたみたい。2人が一緒に草を食べている姿を見ていたら、私まで嬉しくなった。 |
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