里山は徐々に秋の装いとなり、一面赤と黄色の山並みが広がっている。
空は青く、その上を白い雲が気持ちよさそうに流れている。私もあの雲のように青空の上を旅してみたいなと思った。秋の天気はそんな気分にさせてくれる。 |
お日様の暖かい日差しと秋ならではのほんのり冷たい風、目をつぶればまるで空の上にいる気分。こんな時は、大きく息をしたくなる。何回もしたくなる。それぐらい秋の空気は魅力的。 それに比べ夏の空気は暑くて息苦しくなる。冬は寒すぎて吸ったら体まで凍ってしまう。そう思うとちょうどいいのが秋なのである。 |
しかし、ちょうどいいものは、長くは続かないもので、村の朝はもう冬の朝になっていた。外に出てみると冬の湯気が、はせがけした稲や畑の秋野菜から立ち上っていた。いつの間にか冬が近づいていた。せっかく今年は夏が気を使って早めに終ってくれたのに、もう少し冬も考えてほしい・・・・・ |