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明雄さんは何枚か昔の写真を見せてくれた。私達は、喜寿のお祝いとして、明雄さんが小さい頃撮ってもらったカメラで、もう一度写真を撮り、その写真をプレゼントすることにした。その写真は、カメラを探すところから始まった。やっとのことでカメラが見つかったと思えば、今度はカメラが古くて、フィルムが存在していないという事態。そのため、自分たちでフィルムを作ることになった。昔のフィルムは驚くことに「ガラス」でできている。今の黒いペラペラのフィルムからしたら本当に信じられない話。そんな信じられないものをやっとのことで作りあげ、写真撮影を迎えることができた。撮影も中々うまくはいかなかったが、味のある良い写真が撮れた。これで明雄さんのアルバムにまた新しい写真が加わった。明雄さんの人生の中に私も入れてもらえたことが、なんだかすごく嬉しかった。 |
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明雄さんが生きた77年間を1日だけの宴で祝いきることはできないけれど、明雄さんに笑顔で、楽しんでもらえて本当に良かった。「笑顔」というのはどんなものよりも人を元気にする力があるのかもしれないと思った。 改めて、明雄さん77歳おめでとう。そして、これからもよろしくお願いします。 私と同じ気持ちだったのか、障子の隙間から北登も顔を覗かせていた。できれば「料理の香り」ではなく「お礼の気持ち」であってほしい・・・ |
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