眩しいほどの太陽の光。目を閉じても感じる優しい光。 それは既に春の光となり、村の里山を照らしている。 暖かな光に誘われ、梅のつぼみも徐々に膨らみ、いち早く花を咲かせようとしている。 溜め池の底では、カエル達が太陽の光を浴び気持ちよさそうに眠っている。本当に春のよう。 |
そんなカエルを見ていると、つい私も眠くなってしまう。 暖かい昼間に比べ夜は一転、冷たい空気が村を包み囲炉裏の火が恋しくなる。 しかし、そんな寒い夜も元気に動き回る新しい村の住人がいた。それは「テン」。 |
守山先生の「里山の生態系づくりには人間の手も必要」という言葉は本当にその通りで、人間と里山の動植物共存のためには、お互い助け合うこと、思いやることが重要なのだと改めて感じた。そしてそれは動物に限らず、人間同士にも言えること。 この冬村に新しい仲間が増えたところで、そろそろこの2人にも新しい仲間ができてもいいはずなのだが・・・「晴男」と「リンダ」の子供が早く見たいけれど、私には祈るしかない。 |