夏になると里山の木陰がオアシスのように感じる。
山奥から流れてくるせせらぎの音。かすかに差し込む木漏れ日の光。そんな光に反射してキラキラ輝く沢の水。これも夏ならではの「美」。

 ジリジリした太陽も夏らしいけれど、暑いのが苦手な私は涼しい木陰が恋しくなる。
 一歩里山に入れば、同じ場所とは思えないぐらい涼しくなる。びっしょりかいていた汗も、あっというまにひき、汗をかいていたことさえも忘れるほど。夏の里山は自然のクーラー。
 そして、里山の緑がまた心を癒してくれる。緑といっても黄緑色、赤緑色、茶緑色・・・と色々ある。どれも綺麗で、どれも違う色。そんな緑が集まると、また違った色にみえる。そんな緑を見ていると優しい気持ちになれる。やはり、夏の里山はすごい。




 ここに1日いれば夏バテもしないだろうなと思っていた矢先、虫に刺された。里山の中の唯一の欠点は虫が多いところだ。
1日里山にいたら何箇所刺されるか分からない。虫に刺されても涼しいほうを選ぶか、暑くて刺されないほうを選ぶか、難しいところだ。でも連日の猛暑を思うと、刺されても涼しいほうを選ぶかもしれない。それぐらい暑い。立秋を過ぎ、こよみの上ではもう秋なのにこの暑さには本当にまいる。梅雨明けしたばかりだが、早く涼しい秋が来て欲しい。

 そんなことを思っているのは私だけではないようで、八木橋一家もみんなこの暑さにクタクタ。そんな中、唯一彼らの癒しになっているのは、緑色の牧草のようだ。

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