毎日のように降り続く細かい雨。まるで梅雨のよう。
夏の終りから秋の初めは、こんな雨が多い。そして一気に肌寒くなる。
 この夏から秋のかけての雨を「秋霖(しゅうりん)」と呼ぶそうで、「秋の長雨」という意味だそうだ。

 でも秋霖は同じ長雨でも春から夏の間の「梅雨」とは違う気がする。梅雨の雨は暖かいけれど、秋霖は秋を告げる雨のためか、冷たくなんだか淋しい気がする。でもその淋しい雨も秋ならではという感じがして、私は好き。哀愁があるというか、なんか惹かれるものがある。




 そんな雨を見ていると、なんだか眠くなる。きっと夏の疲れが一気に出てきたのかもしれない。毎日汗だくで畑仕事をしていた日々を思うと、なんだか懐かしい気がする。振り返ってみると、短い夏だった気もする。でももう一度夏をやりますか?と聞かれたら「結構です」と答えるだろう。きっと私だけでなく、村の住人みんな同じだと思う。その証拠に、涼しくなってから食欲が増えているし、元気になっている気がする。やっぱり秋はいいな。

この秋霖が終れば、梅雨明けの空に負けない綺麗な秋空が広がるかと思うと今から楽しみ。早く、どこまでも澄みわたる青く高い空が見たいな。

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