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今年の夏は、去年と比べものにならないほど暑かった。でもその暑さは「白炭づくり」の熱さに比べたら、ほんとに微々たるものだった。 1000度を超える登り窯の前にいると、汗が滝のように流れてくる。まるでずっとサウナの中にいるみたい。個人的にはダイエットにもなるし、一石二鳥とも思ったが、さすがにこの暑さには何度も負けそうになった。 |
でも、この「白炭」ができれば、今まで以上に冬は暖かく過ごせ、秋の味覚もおいしく食べることができることを考え、ここで負けてはいられないと一人思った。そんな思いを胸に夏の猛暑の中、汗を滝のように流しながら一生懸命火を熾した。 |
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本当に、木というのは一年中私達の心を癒してくれる。 夏は、暑さを和らげてくれるオアシスになり、冬は心も体も温めてくれる暖房器具になる。私達の生活になくてはならない存在。だから「休」という字は人が木に寄りかかっているのかもしれない。そんな暖かい木の恵をもっと大切にしたいと思う。 |
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