立春が過ぎたにも関わらず、村は大寒のような寒さと何年ぶりかという大雪。
時折春らしい太陽が出ているとはいえ、気温は1℃。もちろん−10℃の頃に比べれば、数字的にはなんてことのないはずだが、やっぱり寒いのには変わりはない。

 そんな寒さで空はより深い青色に見える。久々に見た綺麗な青空。寒々しい灰色の空が多かっただけにこの青色は嬉しい。




 また、雪が積もった日の青空は特別な美しさがある。青と白はなぜこんなにも合うのだろうか。真っ白な雪に深い青色。真夏の海と入道雲とも似ている絶妙な色の組み合わせ。
そんな青空を見ているとやっぱり寒くても「立春」だなと感じる。
 「立春」を感じさせるものと言えば、毎年恒例のかわいいものが、雪の中から一生懸命顔を出していた。

 それは、まだまだ小さな「ふきのとう」。毎年の事ながらこの「ふきのとう」を見つけるとなんだか嬉しい気持ちになる。雪の中から顔を出した小さな命は、私達を温かい気持ちにしてくれる。
−10℃の中でも、必死に春を見つけ頑張っている「ふきのとう」。
私も寒い、寒いと言っている場合ではない。

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