やっと膨らみ始めた桜の蕾。
柔らかな色、ぷっくりとした形、ふわふわの産毛。
綺麗な蕾だなと、ただ見とれるばかり。早くフワッと開くピンクの花びらが見たいな。
 こんな小さな蕾が、あんな鮮やかな花を咲かせる力を持っているかと思うと、なんだか元気と勇気が湧いてくる。これも蕾の魅力なのだろう。

 蕾といえば、普段はつぼみを「蕾」と書くことが多いが、もう1つ「莟」という漢字がある。
 「蕾」は、草かんむりの下に雷を置き、「いくつも重なった花のつぼみ」を表し、「莟」は「ふっくらとふくれたつぼみ」を表す。




 私は、どちらかというと、「莟」の漢字のほうが好きだ。この漢字のほうが、将来咲き誇る花びらを包み込んでいるような感じがして、わくわくする。
 そんな莟に負けないくらいの力を持っているのが、桜の名前を受け継ぐ、「さくら子」。
2年目の春を迎えたさくら子は、あっという間に成長し、もうリンダと変わらない大きさ。

 無事成長したさくら子を見ると、今年も無事春が来て良かったなと、なんだか安心した気分になった。
それにしても、さくら子は驚くべき成長具合。
ちょっと太めではあるが健康そのもの。
やっぱり八木橋とマサヨの子だけはある。

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