「ホーホケキョ」今年初めてのウグイスの声。
さっそく、春を告げに村に来てくれたのだろう。「春告鳥(はるつげどり)」の名はだてではない。

 それにしても、この声を聞くと一気に春が来た感じがする。ウグイスの声は柔らかくて、温かくて、まさに鳴き声も春という感じがする。そんな鳴き声に、思わず作業の手を止めて聞き入ってしまった。いつまでもこの素敵なさえずりを聞けたらいいな。




 春を告げると言えば、ようやく村の里桜も一輪二輪と咲き始めた。
待ちに待っていただけに、なんだかとても嬉しかった。今年も無事咲き始めてくれた桜に「ありがとう」と声をかけた。淡いピンク色の桜。やはりいつ見ても綺麗。もう少しすれば満開の桜が見られると思うと、今からわくわくしてきた。
 桜の満開を待ちきれず、満開になっている黄色い幸せの花がある。

それは「タンポポ」。毎年恒例の花だけど、毎年タンポポを見るとなんだか癒される。今年は、去年よりもたくさん咲いている気がする。母屋の石段も、タンポポで華やいでいる。私は、見るだけでぱっと華やぐようなあの花びらが好きだ。1枚1枚がとても繊細で綺麗。そして、やっぱり黄色という色に魅かれるものがある。
 村では春が始まったばかりも暦の上ではもう立夏。今が1年のうちで最も華やぐ時期。そんな時期をめいっぱい楽しむぞ。

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