木々の緑も深みを増し、なんだか春を通りこして、もう初夏の気分。
ここ数日の雨で一気に里山が緑色になった気がする。眩しいぐらいの緑。あまりの美しさにしばし里やまを見つめていた。じっと見つめても飽きないのが里山のこの緑。いろんな悩みや疲れが一気に吹き飛び、また、明日も頑張ろうという気分になる。

 そんな春らしい緑とは正反対なのが、村の天気。つい最近まで、暖かい日々が続いていたのに、今週の前半は寒の戻りか、寒かった。本当に村の天気は忙しい。
昼までは半袖だったのに、夜は霜が降りそうなくらいの寒さ。長袖一枚では足りないぐらい。
囲炉裏の炭火も恋しくなり、なかなか外に出る気持ちにならない。




 そんな天気のせいか、元気に咲いていた黄色のタンポポも花を閉じてしまった。 綺麗な黄色も一休みのようだ。ちょっと残念な気もするけれど、それに変わって、目立ち始めたものもある。

 それは、タンポポの「わたげ」。白いフワフワした「わたげ」を見ていると、ちょっとだけ、温かい気分になれる。
 春は突然やってくると思っていたけれど、やっぱり行ったり戻ったりの繰り返し。
いつまでも春を待っていたら、知らぬ間に夏になっているんだろうな。

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