前日から降り続く雨。今年の田植えも悪天候かと諦めていた。
 すると、全く止む気配の無かった雨が少しずつ小降りになり、田植え前には晴れ間ものぞいた。ちょっとした晴れ間がとても嬉しかった。

お日様に光る水の中を、ゆっくりゆっくり進み、少しずつ苗を植えていった。毎年のことだけれど、やはり明雄さんの苗を植えるスピードには驚くものがある。私がどれだけ頑張っても追いつけない。私が1つ植えている間に、明雄さんは4つは植えているペース。
今年は2年目の田植えだけあって自信があったのに、明雄さんのスピードを見たら、自信どころか、未熟な自分が恥ずかしくなった。




 そんな未熟な私の横で、今年はもう1人、私の仲間がいた。それは、バングラデシュからの留学生「エムティさん」。バングラデシュでもお米づくりはするらしいが、種をじかに撒くため、苗を植えるのは初体験とのこと。さすがの私もエムティさんよりは、上手く田植えができた。なんだかちょっと勇気付けられた。
 8年目の田んぼ、かわいい苗の生長が今から楽しみ。今年こそは新男米を成功させたい。 そして、もう1つ成功させたいものがある。それは、今年初挑戦の「南国作物づくり」。
 南国というだけに、まずは、ハウスの温度を保つのが大変。2層にハウスを作り直したものの、定植した途端、バナナの苗が枯れはじめてしまった。

 そんな状況を解決してくれたのは、エムティさん。エムティさんの国ではパイナップル・マンゴー・バナナなど沢山の果物を栽培しているらしい。今後、エムティさんは南国作物栽培の強い味方だ。
 本当に、はじめからエムティさんに頼りっぱなし。私もいいところを早く見せたいな。

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