最近は、雨や曇りの天気が続いている。梅雨がフライングをしてやってきたのではないかと思うほど。これだけ雨が続くと、外を見るのも飽きてしまう。本当に、太陽の光が懐かしい。

 それにしても、雨が降るとなぜこんなに憂鬱な気分になるのだろう。
気のせいと思っていたが、どうやら天気と気分には大きな関係があるらしい。




 天気が悪い時、人間は低気圧の影響で、副交感神経が働きリラックス状態になる。
つまり、雨の日、人の身体はリラックスして動かないようになっているのに、私達の生活は、天侯に関係なく仕事をしなければならない。そんな身体と生活の不一致が、憂鬱につながっているらしい。そう言われてみれば、そうなのかもしれない。
 確かに、例年この時期はやることが沢山あるが自然に従うのならば、雨の日はゆっくり休んだほうがいいのだろう。

 きっと、この雨は私に「休んだら?」と言ってくれているのかもしれないと思えてきた。
 「嫌なことも雨のように洗い流して、また晴れたら頑張ればいい」、と。
 そんな雨は人だけでなく、動物もリラックスさせるのだろうか。
雨の滴落ちる軒先で北登が背中を丸めて、ぐっすり眠っていた。気持ちよさそうだった。
なんだか私も眠くなってきた。

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