全国的に梅雨入りが進む中、村は梅雨待ちの状態。待ち遠しいものではないが、来ないのもつかえが取れない感じがしてなんか気になる。 私自身は村で3年目の梅雨を迎える。今年はどんな梅雨と出会えるのだろう。 |
去年は、から梅雨で雨が少なかったからすごしやすかった。けれど、その分夏に水の苦労が少なからずあった。今年は梅雨らしい梅雨になるのだろうか。 今から楽しみ。 |
梅雨と言われると、「蒸し暑い」から嫌いだという人が多い。私も村に来るまではその1人だった。でも、村の梅雨は長袖一枚でちょうどいい涼しさの時もあり、過ごしやすくて私は好きだ。確かに、長雨で憂鬱な気分にはなるけれど、蒸し暑いそれの不快感に比べたら全然ましだ。 私の苦手な夏も、もうすぐやってくることだし、今のうちにこの季節、気候を楽しんでおこう。 |
そんなことを考えながら村内を歩いていた矢先、夕立ちに降られた。
栗の木の木陰でしばし雨宿りしてふと気付いた。夕立ちの村もまた魅力的だが、その中でも、一段と輝いて見えるが「アヤメの花」。凛と咲き誇り、雨がより美しさを引き立てる。控えめな紺色に、透明の雨の粒がなんとも言えない美しさ。そんなアヤメを、雨の中じっと見つめてしまった。憂鬱な雨が、優雅な雨に変わった瞬間だった。 |