夏の終わりを告げるかのように鳴り響く「雷」。
最近は、夕刻になると遠くの空で稲妻が見えたりする遠雷や夕立など不安定な天気が続いている。

久々の雨は、嬉しいには嬉しいけれど、夏が短いだけに1日でも1時間でも晴れてほしいなとも思う。
  この不安定な天気のもとで元気なのは、8度目をむかえた田んぼの稲たち。
ようやく穂も出揃い、新男米も元気に生長している。ここ数年、毎年イモチ病にかかっているだけに、このムラッ気のある天気が心配だったけれど、どうやら大丈夫そう。




しかしこれは稲妻のおかげなのかもしれない。というのも、「稲妻」の名前の由来には、田んぼの稲が大きく関係しているからだ。
一説には昔、落雷した田んぼでは稲が良く育ったため、雷を稲と関連付けて、稲の「つま」とし「いなづま(稲妻)」と呼ぶようになったらしい。ひょっとしたら今年の雷は「良妻」で、村の稲の生長も雷のおかげなのかもしれない。

小さい頃から、雷はヘソをとってしまう怖いものばかりだと思っていたが、本当は作物を助けてくれる救世主らしい。
でも、雷ばかりに頼ってはいられない。今年こそは良い米ができるように私たちも頑張るぞ。

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