気温14℃の肌寒い朝。
外に出るのが億劫になる季節がやってきた。
でも、目をウルウルさせて「散歩に行きたい」と訴えてくる北登を見ると、散歩に行かずにはいられない。

北登に引っ張られいつものように散歩に出かけると、珍しいものを見つけた。
  それは、春の花「タンポポ」。一瞬季節を疑ったが、やはり今は秋であり、タンポポの季節ではない。
  今年は異常気象なのかと考えてみたけれど、去年と変わらない気もする。
そこで、タンポポのことを少し調べてみた。




日本タンポポは春にしか咲かないが、西洋タンポポは1年中咲くらしい。ということはこの秋色の村のあぜ道に鎮座しているのはおそらく西洋タンポポ。
  それにしても、秋に咲くタンポポもまた魅力的。
里山が茶色に変わる中にあって、黄色いタンポポが一輪咲いているのは少し寂しい感じもあるが、その一方鮮やかで哀愁もあって秋のタンポポならではという感じがする。

 日増しに寒くなる中、季節に流されるでもなくマイペースにしっかり根付き、綺麗に咲き誇る黄色いタンポポを見ていると、なんだか元気が湧いてきた。可憐でありながらも、秘められた力強さ。私も見習わなければ。
  寒くて億劫な朝だったけれど、北登と一緒にでかけた散歩のおかげで綺麗なものを見ることができた。
  北登ありがとう。

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