黄色に染まったイチョウ。
もみじの赤色もいいけれど、イチョウの黄色も魅力的。
イチョウの黄色と、真っ青な青空がなんとも言えない組み合わせ。
黄色と言えば、今年の稲穂も綺麗な黄色に染まった。

 この時期の稲穂を見る度に思い出す諺がある。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」。
稲が成長すればするほど稲穂の重みで穂先が垂れることから、地位や位が上がればあがるほど謙虚になるべきだという口語。
  この諺を初めて聞いた時、とても感動した。




高校時代の部活の先生が、この諺の意味をスポーツ選手に例えて説明してくれた。
「どれだけ強くて偉い選手になっても、天狗にはなっていけない。偉くなればなるほど、周りの人に感謝できる選手にならなくてはいけない。決して自分ひとりの力で強くなれたと思ってはいけない」と教えてくれた。
その当時は、ただ良い言葉だと感動し一生懸命部活動に打ち込んでいたが、大人になった今、あらためてその意味が実感できるようになった気がする。

 決して偉くなった訳ではないけれど3度目の冬を迎えることし、私は村人としていられることに感謝しなければいけないと思った。当たり前のように過ぎていく毎日だけれど、1日1日が無事過ごせるのは決して自分たちだけの力ではない。影となり日向となりDASH村を支えてくれる近隣の人々やスタッフ、そして村の厳しいけどやさしい大自然のおかげ。
みんなに感謝したい。

前の週 次の週