春の使者「ふきのとう」が雪の中から顔を出し始めた。 まだまだ寒い日が続く中でも、季節はゆっくりと確実に春に向かって進んでいるよう。 とは言え、村の住人達はみんな冬眠中のように固まっている。アイガモ達は雪の上で人形のように動かず、北登も団子のようにまるまっている。やはり太陽の日差しがあるとは言え、まだまだ風は冷たい。 |
少し違和感があるのは雪が少ない気がすること。 そんな中で里山の虫達・動物達は無事に冬越しをできているのか見てみることにした。里山に入ってみると、すぐに珍しい光景に出会うことができた。それは「テントウムシ」の越冬。「テントウムシ」は春・夏に見るものと思っていただけに、まさか、こんな真冬に見られるとは思ってもみなかった。 里山の虫達は、日の当たらない日陰で、温度が変動しないような場所を選び越冬するため、「テントウムシ」も日陰になっている木の皮の隙間に集団でかたまっていた。 |
それってなんだかすごい。 なんだか虫達に、「生きる」ことについて教わった気がした。 私達「ヒト」も見習わなければならない。 |