雲の隙間から顔を出す太陽。 そんな太陽のふりそそぐ光で、梅の蕾も膨らみ始める。 梅に限らず、春の花「まんさく」も満開を迎え、春本番まであと少し。 そんな春間近の村で、「わらび餅」を味わった。 |
しかし、その見た目には驚くしかなかった。 目の前にあったそれは黒のような緑のような、今まで見たことのない色の「わらび餅」だったからだ。 私の中の「わらび餅」のイメージは、白くて透明な餅イメージだった。でも村の「わらび餅」は黒色。明雄さんに聞いてみると、「わらび粉で作ったわらび餅はこういう色なんだ」と教えてくれた。 |
手づくりの「わらび餅」は、もっちりとした歯ごたえで、そのくせ噛んでいるうちに心地よく口の中で消えてなくなる、今までに味わったことのない食感だった。そして消える前に、ほんのり春らしい苦味を感じた。これも本わらび粉ならではの味なのかもしれない。 春本番になれば、今度は山菜として茎の部分も味わえる「わらび」。今から楽しみ。 |