台風並みの強い風。
最近の村は、春何番かわからないほど風の強い日が多くて大変。
砂埃や枯れ葉が舞い、干しておいた洗濯物もすぐに飛んでいってしまう。

唯一の救いは、その風は少し「湿っていて」そして「生暖かい」なんだか懐かしい風ということ。おそらくこれが春の風なのだろう。
一年ぶりに味わう春風は、去年と変わらず私を暖かい気持ちにしてくれる。
でもかなりの強風であることも確かで、もう少し弱い風でもいいのに、とも毎年思う。




そんな強風に負けずはしゃいでいるのは、ちょうど1歳を迎えたチャコ。
去年の今頃、チャコは今の半分以下の大きさでリンダの側から離れようともしなかった。

そんなチャコも今や大人顔負けの食欲で、むしゃむしゃと青草を食べている。たった一年でリンダのお乳を吸っていた姿からは想像できない逞しさになったチャコ。母親リンダのチャコを見る眼差しも、なんだかほっとしているかのように見えた。そんな二人の姿を見て、さらに暖かい気持ちになった。
春は、新しい門出の季節、私も負けてはいられない。

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