眠くなるくらいの暖かい日差し。そんな陽気に梅の花も満開間近。
さらに眠りを誘うのは春ならではの暖かく優しい風。なぜ春の風はこんなに気持ちがいいのだろう。

そんな風に誘われて北登の散歩に出かけると、今年二つめのタンポポを発見した。また一歩春に近づいた気がして嬉しかった。
そんなタンポポの横で思わず喜びの声を上げてしまう春ならではのものを発見した。
それは私の大好物「土筆(つくし)」。形が筆に似ていることからこう書くそうだ。春のひかりを浴びて、のびのびしている土筆を何本も見つけた。あまりに興奮して思わず北登に「やったね」と声をかけてしまった。




 村の近隣ではあまり食べることのない土筆だけれど、私の故郷では春の味覚と言えば「土筆」。だから土筆を見ると、とても懐かしい気分になる。小さい頃、休日になれば川の土手に土筆を採りに行き、家に持って帰るとお母さんがいつも卵とじにして出してくれた。

そんな思い出の土筆が今年も村で頭を出し始め、暖かい気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいになった。
今週は、土筆採りで忙しくなりそうだ。

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