村の里桜の蕾もようやく全体が膨らみ始めた。
気のせいかもしれないけど、今年の蕾は大きく見える。あまりの蕾の大きさに枝から落ちてしまわないかと心配になるほど。

 でも、あれだけ綺麗な花を咲かせるのだから、これぐらいの大きな蕾でもおかしくないのかもしれない。




蕾の先からは鮮やかなピンク色がうっすらと顔を覗かせていて、私はもちろんのこと里桜自身も開花も待ち望んでいるかのよう。今年も早く淡いピンク色の花びらが見たいな。今から「春爛漫」の村を想像するだけでもなんだか嬉しくなる。
  桜の咲く時期になると、自然に出てくる「春爛漫」という言葉。私が気になったのは、「夏爛漫」「秋爛漫」という言葉はなぜないのか、ということ。

そこで、爛漫の意味を調べてみると、「花の咲き乱れるさま」「光り輝くさま」と書いてあった。確かに改めて意味を知ると、春にしか当てはまらない言葉なのかもしれない。「光り輝き」ながら「花が咲き乱れる」なんて、夏や秋の花にはなかなかない。「爛漫」は春の桜にふさわしい言葉なんだと改めて感じた。
これからは「春爛漫」を心から味わえそう。

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