朝の霧雨が村を包む。 柔らかな霧雨の中に、ぼんやりと浮かび上がった里山の木々。 そんな里山からはウグイスの声が響き渡る。 |
綺麗な春の鳴き声に誘われるようにチャコと里山に入ると、新緑のトンネルが私を迎え入れてくれた。 私が桜を楽しんでいる間に里山の新緑は始まっていたようで、一年ぶりに出会う眩しい緑に思わず見とれてしまった。 |
霧雨に濡れる瑞々しい若葉の色は、私の心の隅々まで染みわたり、優しく潤してくれるような気がした。 そんな若葉の中には、芽吹いたばかりの「モミジ」もあった。 秋に楽しむものという先入観のせいか、意外にこの時期にしっかりと見ることはなかった「モミジ」だけれど、紅葉したものにはない初々しさがあり新緑色のモミジも好きになった。 |
注意して見ると他にも可愛らしいイチョウなどもあり、芽吹いた時から既にイチョウの形であることにもびっくりした。 毎年出会う新緑だけれど、毎年新しい発見がある。明日はどんな新緑に出会えるかな。 |