今年は、いつもより早い梅雨入り。
早く梅雨入りした分早く明けるかと言うと、そういうわけでもなく、ここからはじっと我慢の一ヶ月半。
 そんなに強くもない雨脚も毎日降り続けられるとさすがに嫌気がさしてきた。そんな頃、久々の晴れ間が広がった。
澄み渡る青い空に映える里山の緑。やはり梅雨の晴れ間というのは、気持ちがいいもの。

そんな天気の中、さっそくヤギ一家を牧草地に連れていくことにした。
ヤギたちも久々の晴れ間が嬉しかったのか、すごい勢いで走り出した。彼らがまず向かった先は緑濃く生長した母屋前の畑。
中でも豆板醤の材料にも使った「空豆」はちょうど食べ頃を迎えており、「チャコ」はしきりに匂いを嗅いでいた。




 しかし、私が気になったのは緑の空豆よりも真っ赤な「いちご」。
役場裏・ミツバチ巣箱前に開墾した自称「あんべ畑」の「いちご」に続き、こちらも収穫時を迎えていた。
真っ赤に染まった沢山の「いちご」。あんべ畑では数個しか食べられなかったということもあり、畑の初物「いちご」を明雄さんにも内緒で、少し食べてしまった。甘くて少し酸っぱくてとてもおいしかった。

あまりにおいしかったので「もう一個だけ」と思いつつ、とまらなくなった。
ヤギの散歩も忘れて、しかも結構な量を…。
さすがに少し反省した。
それでも、まだ沢山なるであろう「いちご」。今日のことはヤギたちとの秘密にしておこう。

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