「新住人は くるくるパーマの シロとテン」

ぐずついた梅雨の中、すくすくと育つ「新男米」。
今年はまだ病気が発生している様子もなく順調。
そんな新男米の生長に負けないくらいの勢いで成長しているのは、9代目アイガモパトロール隊。
 毎日見るたびに大きくなっているのではないかという今年のパトロール隊は人なつっこいのか、仕事が嫌いなのか、人の気配を感じると田んぼからすごい勢いで近寄ってくる。

もう少しパトロールに集中してほしいと思いつつも、寄ってくる可愛らしいヒナ達を見るとつい許してしまう。
そんな中アイガモのヒナに負けないくらい可愛らしい仲間が村にやってきた。
それは「ヒツジの姉妹」。以前から毛織物を作りたいと思っていた私たちの願いが、今年ようやく第一歩を踏み出した。




 今年3月、譲っていただけるとの連絡を受け、明雄さんの知り合いの牧場を訪れた。そこで生まれて初めてヒツジの赤ちゃんを見た。以外に硬い肌触りの体毛と共に驚いたのは「しっぽ」がとても長かったこと。不思議な感じがした。
それから3ヵ月、ヒツジの姉妹は短いシッポになって村にやって来た。
 毛はよりフワフワになり、いつまでも触っていたくなる肌触り。
そしてヤギよりもおとなしいということもあり、おっとりした感じがまた愛らしく、何をされても憎めない感じ。これがヒツジの魅力なのかもしれない。

 名前はそれぞれの見た目の特徴から「シロ」と「テン」と名付けられた。
「シロ」は少しおてんばで「テン」はおとなしめ。新しい仲間も増え、これからの村生活がまた楽しみになってきた。

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