「夏空に 初秋のうろこ模様」

 長雨がようやく終わりを迎えたが気付けばもう「お盆」。
お盆は祖先の里帰り。今私達が存在するのも先祖のおかげであり、改めて感謝しなければならない。

 そんな「お盆」は、素晴らしい快晴となり、久々に味わう太陽の光と青い空に心なしかワクワクしている自分がいた。その横で北登も空を眺めていた。どうやら北登も久々の青い空に少し興奮しているようだ。




 そんな北登の目線の先には珍しい雲。
それは「うろこ雲」だった。久々に見る「うろこ雲」は幻想的でとても綺麗。
でも「うろこ雲」は秋のイメージが強い。夏が来ないうちに秋が来てしまったのかと思いながらも、あまりの美しさに思わずその雲を追いかけた。
 すると空はどんどん変わり、うろこ雲はあっという間に色を変え消えてしまった。もう少し見たかった気もするけど、夏になったばかりとあって少し遠慮したのかもしれない。

 そんな秋を思わせる空の一方で、地上では梅雨を思わせる「ツユクサ」が花を咲かせていた。ちょうどキラキラ光る朝露がついていて、まさに「ツユクサ(露草)」という感じがした。控えめな青色が露をより際立たせていてとても綺麗だった。
 それにしても、空には秋の雲、地上では梅雨を思わせる花、本格的な夏はいつやってくるのだろうか。

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