「舞い散る葉に 秋深まる」

 秋分の日を過ぎ、昼の時間が夜より短くなってきた。
そんな中、初秋の風に舞い散る「ヤマザクラ」の葉。
役場裏にある「ヤマザクラ」の大木が早くも紅葉と同時に落葉を始めた。

風に揺られ舞い散る葉を見ていると、なんだか少し寂しい気持ちになった。
ようやく紅葉したのにすぐに落葉。せっかく美しく紅葉したのだから、赤や黄に色付いた綺麗な葉をもう少し樹上で見せてくれればいいのにと思った。




しかし紅葉は、山の木々達にとっての冬支度。葉を落とすことで来年、花を咲かせるためのエネルギーを蓄える。そう思うと、勝手なことを言うもんじゃない、と少し反省した。
 冬支度と言えば、ヤマザクラの下の巣箱に住む「ニホンミツバチ」達も着々と冬に向けての準備を進めているようで、村内の各所でいそいそと花粉を集めている。

 新しい巣箱になって2年目。今年も無事に冬を乗り切ってくれるか心配なところもあるけれど、私も人の心配ばかりはしていられない。
今年もやってくるあの極寒の冬に向けて、秋野菜の種を蒔き、保存食も作っていかなければ。

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