「ハチミツと カボチャで作る 甘いお月様」

 この時期、密かに楽しみにしている事がある。
それは、私の大好きな「ハチミツ」の採取。
毎年恒例になってきた採蜜だが、味は毎年違う。今年はハチミツが熟成した部分が少なかったせいか、さっぱりとした味わい。
花の種類・ハチミツの採取時期などで微妙に変る味。これも天然100%のハチミツだからこそ味わえる喜び。

口に入れた瞬間に色々な花の香りが広がる。味わえば味わうほど色々な味が湧き出てくる。
 本当に世界に1つしかない「ハチミツ」。そんな「ハチミツ」を毎年食べることができるのも村のミツバチ達のおかげ。彼女達が1年かけて一生懸命集めてくれた「ハチミツ」には、本当に感謝して食べなければならない。




 そんな「ハチミツ」に負けないくらい豊作だったのが「カボチャ」。
煮物にしてもデザートにしてもおいしいカボチャ、これも私の大好物。
これまで村のカボチャは、毎年のようにイノシシの被害にあってきた。今年はイノシシの被害を避けるため、ヘチマ・ひょうたん栽培などで使用してきた棚を利用して、その上に実を生らせることに。
 その効果はてきめんで、イノシシに食べられることなく沢山のカボチャを収穫することができた。
そんな「かぼちゃ」と「ハチミツ」を使って、秋の豊作祈願「お月見」をした。

今年のお月見は、中国のお月見で良く食されるお菓子「月餅」を作った。
 村オリジナルのカボチャ餡で仕上げた月餅は、カボチャのほのかな甘さとはちみつがさっぱりとしていて、いくらでも食べられそうな気がした。
 こんなおいしい月餅を食べることができるのも、自然の恵みあってこそ。
「お月見」は自然の恵みに感謝する大切な行事なんだと改めて思った。

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