「凍りつく 師走の朝に 湯気昇る」 |
早いもので今年も残すところ、あとひと月を切った。 今年も去年に引き続き、あっという間の1年間だった。早いということは充実していた証なのかもしれないけれど、今年は暖かな気候のせいかまだ1年の終わりに近づいているという感じがしない。私の気分的には初秋に入ったぐらい。それぐらい昼間は暖かい。 |
この時期になってもなんだか眠くなるのはそんな暖かさのせい。昼間縁側に座っていると、とても気持ちがいい。このままポカポカ陽気が続けばいいなと思ったりもする。でも現実はそう甘くはなかった。 翌日の朝、「大霜」が降りた。 あまりの寒さに私は震えが止まらなかった。いきなりの大霜で体が慣れていなかったようだ。 |
そんな震える私の横で、北登も小屋の中で丸くなっていた。さすがにこの寒さにはびっくりしたのか、それとも年なのか、北登も心なしか震えているような気がした。 久々に見る「大霜」。キラキラ輝く光景はもちろん、太陽が昇るにつれ地面が温められて霜が水蒸気となり湯気が立つ光景もまた魅力的だ。冬の朝しか見ることのできない「魔法の煙」、そんな煙を見られた日はなんだかラッキーな気持ちになる。 |
ようやく「大霜」も降りて、本格的な冬に突入。でも、もう少しゆっくり寒くなってくれればいいのになあ。 |