「空を見て 予定を決める 村の日々」

村において天気はとても重要です。
今まで天気を気にするといったら修学旅行や運動会など特別な行事がある時くらいだった僕が、最近では天気を気にすることが日課の一つになっている。例えば毎晩、見る夜空。東京では数えるくらいしか見当たらない星も村では無数に瞬く。日中ひどい雪に見舞われた日でも夜にはこの星空が広がっている事が多い。そんな日の翌日は大体晴れる。そして、雨が降りそうな日は鼻で判る。実際には、匂いではないのかもしれないが雨が降りそうな時は鼻で感じる事が多く、少し経つと実際に雨が降ってくる。

以前はそれに合わせて傘を持ったり濡れてもいい服に着替えるなどしていれば特に問題はなかった。しかし、ここでは違う。
雨が降り気温が下がってきたらそれに合わせて南国ハウスを管理しなければいけないし、もしも雪が降るようならば積雪による重みで果樹などの枝が折れてしまう事もある。




ついこの前の大雪で竹が大きく折れ曲がりせっかく花が咲き始めた梅の木に覆い被さっていた。初めは、箒などの道具を使って積もった雪を下ろしていたのだがなかなかうまくいかず、結局竹の下に入り込み体全体で竹を揺らし、雪を振るい落とした。ただ、落ちてきた雪で梅の木を救出した頃にはびしょびしょになってしまったが、咲き始めた梅の花たちは守れることができた。

これからの季節は突風が吹く事も多いし、5月・6月になれば梅雨に突入する。そして、台風。季節によって天候も色々だが、春が来て米や畑の作物など色々と天候に左右されるものが増えてくるので、今以上に天候には気をつけないといけない日々は続きそうです。
空を見上げて天気を読み、鼻を利かせて雨を知る。村にやって来てまた一つ経験から学び、技を身につけられた気がします。

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