「春風が 吹き抜け 花が咲き始め」

季節は早春。
村では、季節の移り変わりが進んでいる。

北登の毛は日々生え変わる一方、抜け変わる事のないシロとテンは牧草地から小屋に戻る間を走るだけで暑そうに息をきらす。息も落ち着くと、日の当たる場所で春の日差しを浴びながら気持ちよさそうにうとうとしている。
ふぶきは産まれてから2ヶ月が経ち、初めての春を迎えた。




雪が多かった冬を乗り越え随分大きくなり、ジャンプもさらに力強さを増している。春への変化に興味津々なのか、リンダと一緒に柵から顔を出しよく外を見つめている。まだまだリンダのそばを離れようとしない甘えん坊だけど、小屋の外は魅力的のようだ。
越冬していた昆虫たちが目覚め徐々に活動し始める。草木もどんどん緑がかり花の数も増える。福寿草が咲き、梅が咲き、そして今週タンポポと水仙が咲いた。

日々にぎやかになる村に吹くやさしい風は花信風(かしんふう)。花の季節の訪れを知らせるやさしい風。
まだまだ寒い日は続くが、確実に季節は移り変わっているようです。

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