「冬将軍の悪あがき」

4月に突入して半ばにして雪が降り積もった。せっかく咲き始めた花々に容赦なく積もっていた。
前日まで暖かくて、フキノトウの背丈もすでに高く、つくしの数も増えていた。上着も必要ないほどで、つなぎだけで身軽に畑作業をこなしていた矢先のこと。

こんな時期に雪が降るものかと驚き、明雄さんに聞いてみると、今までにもなかなかない事らしく明雄さんも驚いていた。今年の冬の寒暖の差は激しかったが、春になっても引き続きどこかおかしいみたいだ。この雪が冬将軍の最後のあがきになってくれればいいんだけど・・・。




最近の気象を象徴するように次の日には、曇り空に切れ間ができ、そこから太陽が顔を出した。その途端、気温も急に上がり、一気に晴れ、雪を溶かしていった。やはり快晴は気持ちまでも晴れていく気がする。

今年は雪が溶けたと思ったら、再び大雪が降る。そんな事が何度か繰り返されたので、水は豊富。里山に降り積もった雪が溶け、自然の浄化システムできれいになったわき水はもうもうと透き通っていた。水が豊富だと言う事は、緑も生物も豊富な夏になるかもしれないな。

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