「ぼんやり縁側日和」 |
最近、村は天気のいい日が続いている。 直射日光を浴び、半袖より下、腕半分だけが日焼けしてしまった。日光を遮るものが何もない畑の真ん中で作物の世話をしているとすぐに汗が噴き出てどんどん体力が奪われる。 |
少しの間だけ縁側に移動して一休みすることにした。村の縁側は、里山が一望でき景色も最高なのだ。しかも、夏は太陽が高く暑い時間帯に日陰になって、冬の低い時期は日光がよく当たるという絶妙な環境だ。ここで休むと心地よく、リラックス出来る。そよ風でも吹こうモノならなおいい。そういうふうに頭を真っ白にしてぼんやり辺りを眺めてみると、ゆったりした時間が流れ、妙に落ち着く。 |
リラックスして寝転び、ふと空を見上げてみるとゆったり流れる白い雲。真っ青の空で少しずつ風に流され移動する。ずっと見ていると形を変え続け、僕の予想とは全く違った様子に変化する。 |
きっと人にはこういう時間が必要で、豊かな自然に囲まれた村にいる一つの幸せになるんだと思う。 思いっきり充電されて起き上がり畑を見ると、明雄さんが僕の代わりに作物の苗の世話をしていたので、急いで畑に向かった。 |