「おめでとう北登 満10歳」

9月22日は北登の誕生日。
今年で満十歳、人間で言えば、もうすぐで還暦になるくらいの歳だ。
初めて村にやって来た時はまだ幼い子犬だった北登。そしてその時、僕もまだ中学生でテレビ画面越しに北登を見ていた。画面上の北登はまだ母屋も南国ハウスもない村で元気に飛び跳ねていた。

あれから10年、北登はずーっと村の番犬として村を見守り続け、その間、僕は高校、大学と通い、今年の初めから4番目の村人になった。そして、テレビ画面を通して見ていた北登と日々生活している。




初めて会った時から北登は僕をすんなり受け入れてくれた。北登から近づいて来て、僕の側にちょこんと座り、「撫でて」と背中で主張していた。北登は気を許した相手には背中を撫でてもらいたいから、まず必ず背を向ける。そして、今度は寝転がりお腹を見せ、「撫でて」と僕を見つめるので撫でてあげるとうっとりした顔をする。
そう、以前の日記でも紹介したと思うけれど、北登は甘えん坊なのだ。
撫でてもらうのが大好きで、近くを通っただけで走りよって来る。
番犬として勇ましい北登なんだけど、気を許した相手には甘えん坊になる。これは画面を通してでは分からなかった北登の姿だった。

その他にも一緒に生活して発見した北登の姿がたくさんある。例えば、散歩している時の北登は歩きながら小刻みに跳ねているような、チョコチョコした歩き方でなんだかかわいかったりするのだ。
そんな、村と共に成長してきた北登。
10歳の誕生日おめでとう!!
これからもよろしくね。

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