「仮装して 収穫喜ぶ 秋の夜」

今日はハロウィン。日本でいうお盆のような日。
少し調べてみると、ハロウィンの起源は紀元前5世紀頃の古代ケルトの時代にまで遡るそうだ。もともとハロウィンは、亡き聖人たちを祭るカトリックの行事「万聖節」の前夜祭であり、11月1日が歴上の新年とされたため、大晦日でもあった。

この2つを同時に祭る行事として生まれたのがハロウィン。このハロウィンの日に死者の魂がこの世に戻ってくると考えられていたのだが、祖先の霊だけでなく、悪霊や魔女もやって来て災いをもたらすと信じられていた。それらから身を守るために仮面を被ったり、魔除けの火を焚き悪霊を追い払ったことから、今のこのハロウィンの習慣が生まれた。そして、移民とともにアメリカに渡り、各地に広がっていったそうだ。




日本では、まだ行事自体は定着していないけれど、4年半留学していた間に体験した本場アメリカでは一大イベントだった。1ヶ月くらい前からスーパーの店先にジャック・オー・ランタン用の大きなオレンジ色のカボチャが山積みにされ、陳列棚の一角がまるまるハロウィンの関連グッズの販売コーナーになったりと、街全体がハロウィン一色。そして、多くの人がそれらのグッズを購入して家全体を飾り付ける。ハロウィン当日は大人から子どもまでみんな仮装し、子どもたちはお菓子を貰いに家を回り、大人たちは色々な場所で開かれるパーティ会場で盛り上がっていた。

日本人の僕からしてみたら、このハロウィンは、悪魔払いをするお祭りという印象の方が強かったけれど、もともと古代ケルトでは悪霊を追い払いつつ収穫を祝うという、作物収穫への感謝の気持ちを表す日という意味合いも持つらしい。作物の収穫がある程度落ち着き、1年も終わるこの日、家族と共に食卓を囲みながら、その収穫に感謝し、来年の豊作を願い、そして厳しい冬に備えていたのだろう。
DASH村でも、様々な作物が収穫を迎えた。そして、僕らはそれら大地の恵みを頂いている。国や文化は違えど、作物の収穫を喜び、感謝するという行為はどこの国でも行われていて、日本でも収穫祭は各地で行われている。僕も育てた作物たちの収穫に感謝し、それらを頂き、自分のエネルギー源にして、これからの厳しい冬に備えていきたい。

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